ホウネンエビ2006年05月19日 12時10分42秒

 2年前に農民センターの会員さんに

「これで田んぼの除草をしているんだ。生きた化石だよ。
持って帰って観察してごらん。」

と頂いたカブトエビを、田んぼの土や水とともに小さな水槽に入れておいた。カブトエビは産まれてから1ヶ月ほどで死んでしまうらしく、頂いたときはすでに寿命だったとみえて、何日かすると死んでしまった。

 『居なくなったら水を静かに捨てて土を乾かし、次の年にまた水を入れると孵化するよ』

と聞いてはいたが、自宅の軒下に放置されあっという間に1年が経った。

 昨年ホウネンエビがその水槽に入れられ、1週間ほど泳ぎ回っていたが、やはりいつの間にか居なくなってしまった。
 その時のホウネンエビは沢山の卵を持っていたため、
『孵化するかも』と思い、つい5日ほど前に水を入れてみた。

 今朝水槽を覗くと3mmほどのホウネンエビ数匹を確認することが出来た。

 昨年飼っていた?(水槽に何日間か放置されただけだが)ホウネンエビは、無色半透明で緑色を帯びていた。11対の脚があり、エビフライのような(言葉の表現が稚拙だがわかり易いと思う)赤い尾がチャームポイント。かどうかはわからないが、特徴的だった。

細かい脚を『しょわしょわしょわ~~』と絶えず動かして背面遊泳する。もっとも『しょわしょわ~』などという音はしない。実際に目で見てみるとなんと表現してよいか分からないような動きである。

 カブトエビは、カブトガニ・・というか、三葉虫・・ま、どちらも実際に目にしたことはないので良くは分からないが、そんなような風貌で、まじまじと見ると『気持ちが悪い』。
 それに比べればホウネンエビはかわいらしいほうかもしれない。
英名は Fairy Shrimp 

 妖精の観察がそれほどの思い入れもなく始まった。