何だこれ!?2007年05月17日 00時00分47秒

変な生き物
 一昨日の朝、庭に置いてある水槽をのぞきこみました。

水の中にカイミジンコらしきものや、何やらよく分からない小さい生き物が動いていました。
あまり面白くないので、目線をはずしました。

 水槽の縁にアリが居ました。

 「ん?なんか変・・・」

体長7mmくらいでしょうか。黒くてアリに似ていますが、なんだか様子が違うのです。
よく見ると足が8本あります。

 「う・・これ、昆虫じゃない・・蜘蛛だ・・」

こういう生き物、あまり好きじゃないんです。 好きじゃないんだけど、見つけてしまった・・・

 カ・カメラ・・カメラがない・・
こういう時に限って見つからなかったりします。

 家の中からカメラ付き携帯を持ってきて、変な生き物に近づけました。

  「う~なんだこれ~・・・」

頭の方がハサミのように左右に開きました。 こんなに小さいのに威嚇しているらしい。
妙にメカニックで気持ち悪い。
な・何者だこやつ。新種の生き物を見つけてしまったのか?

 こういうときインターネットって便利ですよね。
「くも」 「ありみたいな蜘蛛」 「クモアリ」「蜘蛛の種類」 「図鑑」・・・出てこない。

いよいよ新種を発見したのかと。   「・・・・・。」
 
 しかし、今日やっと正体がわかりました。

さて問題です。 これは一体何でしょうか?

答えは2007年05月22日 12時50分33秒

これはアリグモの♀
アリグモ Myrmarachne japonica 
♂:9mm ♀:6~7mm 出現期4~9月 
分布-本州,四国,九州,南西諸島 エサ-小さい虫
アリそっくりなハエトリグモ科アリグモ属の仲間。
クロヤマアリ(Formica japonica)に擬態しており、
前足は触覚に似せて6本の足で歩いている。
♂では上顎が大変発達するが、♀では発達せず、よりアリと間違え易い。
体色は黒~赤褐色まで変異がある。
広葉樹の葉上に多く、葉を微かに丸めて幕を張り住居を作る。

ということで、
わたしが見たのはアリグモのオス。
残念ながら新種の生き物ではありませんでした。
 蜘蛛は世界で約3万種類、日本には約1500種類もいるそうですので、
見たことのないものの方が多いわけですね。
クモは農業でも林業でも、普段の生活の中でも、たくさんの害虫を捕食して
人々の暮らしに大変役立っている動物ということですし、
わたしの大嫌いなゴキブリも食べちゃってくれる。
とは言ってもどうにも好きにはなれませんが。
でも前よりは少し、興味が・・・出てきたかもしれない・・・かな・・・

 ところで、「『気まぐれ日誌』は生き物ネタばかりだねぇ」とよく言われますが、まったくその通りですね。
いや別に、意識してそうしているんじゃありません。

下ばかり向いて歩いているから目線が低い・・・ってことでもないと思うけど。